ロックンロール
~路上に掲げた旗を見よ~
パンデミックはいつかは終わる。一方、終わった先の構想を描ける時間は今しかない…
地方の人たちにとっては感染症よりリアルな問題として、経済停滞の問題が重くのしかかっています。感染症のリスクをゼロにするとは言いません。そもそもゼロを目指す方向性に舵を切ると経済は持たないからです。
日本のGDPのうち7割は中小企業が生み出していて、労働人口の8割は中小企業の従業員、もしくは非正規であり、グローバルに名を轟かせる大企業の正社員は2割程度しかいません。
このコロナ禍において、リモート化が加速することに危惧を感じます。理由は明確で、現時点では我々の仕事の多くがリモートで代替できないからです。防災・医療・介護のニーズがこれから先も減ることはないことは誰の目にも明らかです。そして、コロナ禍で注目されたような運輸産業も最後は人間が運ばないといけないし、人間が顔を突き合わせてやっていかざるを得ない仕事は、地方の現場に最後まで残っています。だからこそ、我々中小企業が深い結束力をもたなければいけないことは今後も変わりません。
この新たなメンバーが加わった蒲郡商工会議所青年部(蒲郡YEG)で深い結束力をもって、混沌とした今の時代の「道しるべ」となるべく、新たなまちづくりのカタチを模索していきたいものです。
市民が誇れる地域へ
かつてはまちに人があふれていた。イベントを行えば自然に人は集まった。少子高齢化と趣味の多様化により今はあつまらない。新たな産業やまちの魅力を発信することなどそうそうできることではありません。今はそのやり方がむしろ硬直性を生んでいます。それより、市民にこのまちの楽しさを伝えることが重要だと考えます。
メンバー同士の交流を
近年、蒲郡YEGは100名を超える会員数になりました。一方、コロナ禍で親睦を深める時間が減っています。リモートでは体温が伝わりません。
多様性を尊重しつつ、メンバー同士の信頼と友情を深め、連帯感と達成感を感じられる活動がしたいと考えます。また、親睦を深めることにおいては、「飲みニケーション」は重要であるとも考えます。
若者に郷土への愛着を
若者には地域への愛着を持ってほしいと考えます。将来、働くうえでも生まれ育った地域で勝負したほうが絶対有利にはたらくことは明白です。今はかつてと違い、人口は増えない。いかに魅力があり、若者が誇れるまちの構築ができるかが重要となってきます。新しいチャレンジやこれまでの経験を生まれ育った故郷でやってみようという人が次々と出てくれば蒲郡は変わると考えます。
「ロックンロール」は、いろいろな音楽を融合させ、強烈なリズムと情熱で自由と楽しさを表現することにより確立されました。
かつて、作家の星新一が「短期間にこの様な流行をみたものは、かつてのスペイン風邪、その後のロックンロール位のものである」と言いました。
一年間宜しくお願いいたします。
蒲郡商工会議所青年部
令和4年度会長 竹内則裕